松崎氏のこと
ゾディアックワークスの松崎淳君が亡くなった。詳しくは分からないが急逝である。
本当に残念でならない。
彼とのエピソードを書いておこう。
彼は昔フェルナンデスに居て、PERSONZの渡邉君のベースを担当してた。
他にもあの有名な布袋君のギターやREACTIONのヤスのギターなど数々の楽器を作ってた。
印象的だったのは、コンパクトエレキギターの草分けであるZO-3を開発したこと。
花見に持って行けるギターが作りたかったんだよーって笑ってた。(^^)
そう、彼は良い酒飲みだったから、打ち上げや楽器フェア、クリニック、色んなところで良く飲んだな。
PERSONZでNYにレコーディング行って、向こうでHAMERのサスティニアック搭載ギターと出会った。これはすげ〜なと思って買って帰り、その頃モニターしてたS社に自分のモデルに載せられないか訊ねたが難しいと。。
そんな話を淳にしたら、ウチならやれるかも?と乗って来た。
タケちゃん(そう呼ばれてた笑)は、P-proの方が良いと筋道つけてくれて、P-project で初の搭載ギター、NA-TH1(試作機)を速攻で作ってくれた。
その後、サスティニアックの権利も買って、サスティナーとして売り出したのも先見の明か。
この姿勢に共感して俺はフェルに移籍したんだけど、彼は独立してゾディアックワークスに。
今使ってる本田毅モデルNA-THシリーズが出来たきっかけは彼のおかげなんだ。
オフでは、船でカワハギ釣りに連れて行ってくれたり(俺は坊主)、俺の結婚パーティーにも来てくれて朝まで飲んだ。(笑)
その時に、お祝いにギター1本作るよ!って言ってたな。その約束はまだ貰ってないぞ。
居なくなったのは残念なんだけど、彼の遺したギターという作品の遺伝子は未来永劫残って行く。
色んな人に弾かれて。
それは素晴らしい仕事だよな。